猫は体が毛で覆われているため、寒さ対策は必要ないと考える人もいるかもしれませんが、実は寒さに弱い生き物です。そのため、寒さ対策をしてあげる必要がありますが、暖房器具などの電源を使った方法だと、お留守番時に危険があります。こちらの記事では、猫飼いさんに向けた電源を使わない寒さ対策をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むための時間：3分

猫のために寒さ対策は必要？

結論から言うと、猫に寒さ対策は必要です。ここからは、猫に寒さ対策が必要な理由や、寒がっているときのサインについて解説します。

猫は寒さが苦手

猫は元々砂漠に住んでいた生き物のため寒さには弱く、シャムやベンガル、スフィンクスなどの毛の短い猫は特に寒さへの耐性が低いと言われています。また、子猫やシニア猫、運動嫌いな猫は特に寒さが苦手な傾向があるため注意深く見守る必要があります。寒さのせいでお腹を壊したり食欲が低下するといったこともあるため、飼い主さんが外出中でも猫が快適に過ごせる温度を保ってあげましょう。

猫が寒がっているときのサイン

猫が寒がっているときは、体を丸めて縮こまっていることがあります。この行動は、体を丸めて熱の放出を防ぐために行われます。その他に、毛布や布団の中に潜り込む、もしくは、毛を逆立てていたり水を飲まなくなったりといった行動が見られたら寒がっている可能性があります。しかし、寒さへの耐性は猫それぞれのため、猫の様子をしっかりと観察して、一度部屋の温度を見直しましょう。

お留守番時の暖房器具は危険かも

お留守番のときに暖房器具を使うことは、以下の2つの理由から危険を伴う可能性があります。

 

• 火傷や感電の危険性がある
• 脱水症状の可能性も

 

ここからは、上記の2つの理由について解説します。

火傷や感電の危険性がある

ヒーターやストーブなどの暖房器具を使用することで、火傷や感電などの危険性があります。特にストーブでの火傷は、囲いを作って猫が近づかないように工夫をしていても飛び越えてしまう可能性があるため十分に注意が必要です。また、猫が暖房器具のコードを嚙んでしまうことで感電する可能性もあります。

 

お留守番時は、暖房器具の使用を避けたりコンセントやコードにカバーを取り付けるなどの対策をしましょう。

脱水症状の可能性も

暖房器具を付けっぱなしにしていると猫も脱水症状を起こしてしまう危険もあります。通常、猫はこたつの中などで熱くなると自力で出てこられますが、暖房器具などで部屋全体が熱くなると自分で体温調節ができずに脱水症状を起こします。また、猫が寝続けた場合などにも気づかないうちに脱水症状が起きることもあるため、暖房器具は使わないようにしましょう。

暖房器具を使わない寒さ対策

暖房器具を使わない寒さ対策には、以下のようなものがあります。

 

• カーテンを開けてお日様でポカポカに
• ひざ掛けや毛布で温める
• 湯たんぽやカイロを活用

 

ここからは、上記の寒さ対策をご紹介します。

カーテンを開けてお日様でポカポカに

暖かい日に部屋のカーテンを開けておくことで、自然と部屋の中も暖かくなります。猫も窓辺で日向ぼっこをするので、日中は暖かく快適に過ごせるでしょう。また、窓際などの部屋の中で比較的暖かくなりやすい場所を確保しておくと、猫も好きな時に移動してくれるのでおすすめです。

ひざ掛けや毛布で温める

日当たりが悪い日や寒い日でもしっかりと暖を取るには、ひざ掛けや毛布を用意しておくのがおすすめです。また、猫は飼い主さんの匂いがついているもののほうが気に入ってくれるため、飼い主さんが普段使っているひざ掛けなどがあればそれを与えてみましょう。

湯たんぽやカイロを活用

湯たんぽやカイロを普段使っているベッドの中に入れて暖めてあげるのもよいでしょう。湯たんぽやカイロであれば感電の心配もありませんし、徐々に冷めてくるので火傷する確率も少ないのでおすすめです。しかし、湯たんぽの入れ物やカイロの袋に爪を立てたり嚙んだりする可能性もあるため、十分に注意しましょう。

暖房器具を使わない寒さ対策をしよう

猫は元々砂漠で生活していた生き物のため、寒さには弱いです。しかし、暖房器具を使った寒さ対策は感電や火傷の心配があります。そのため、ひざ掛けや湯たんぽを使うといった、電気を使わない方法で寒さ対策を行ってあげましょう。